本研究は、RSSの代謝系とRSSによる転写制御を結びつける重要な情報を提供し、今後のRSSシグナル研究の展開を強く推進する。また、研究材料である紅色光合成細菌はミトコンドリアの細胞内共生のもとになった細菌であり、真核生物にも共通する硫黄代謝機構をもつことが知られている。そのため、SqrRを起点としたRSSの応答機構は、RSSセンシング研究のプラットフォームとして様々な研究へ展開することが期待される。さらに、統合失調症などのRSSが関わる疾患のこれまでにない治療法の開発といった応用研究への発展も期待できる。
|