小細胞肺がんは第一選択薬であるcDDPに対し一過性に感受性を示すものの、即座に抵抗性を獲得する。また小細胞肺がんでcDDP治療抵抗性を有する患者の生存予後は半年から一年前後であり、著しく予後不良である。これらの背景を踏まえ、我々はcDDP耐性小細胞肺がんの代謝解析を実施し、薬剤耐性小細胞肺がんでは感受性がんと比較し核酸合成阻害に対する感受性かが亢進していることを明らかにした。この研究結果から、核酸合成阻害を主体とした化学療法は臨床的に問題になっている小細胞肺がんのcDDP耐性を克服するための新たなる治療介入法となる可能性がある。
|