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2022 年度 実施状況報告書

細胞運命が分岐した細胞群における発現変動遺伝子検出アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K15078
研究機関早稲田大学

研究代表者

井内 仁志  早稲田大学, 理工学術院総合研究所(理工学研究所), 次席研究員(研究院講師) (00851122)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
キーワード1細胞遺伝子発現解析 / 擬時間解析 / フーリエ変換
研究実績の概要

近年、発生や刺激に伴う細胞状態の変化を1細胞遺伝子発現解析によってモデル化することで、細胞状態の推移の進捗度合いを計算する擬時間解析が行われている。擬時間を推定した次のステップとして、細胞運命が分岐した細胞種間で異なる発現パターンを示す遺伝子の抽出をしたいというニーズがある。ここで、擬時間を計算するアルゴリズムは多数発表されている一方、擬時間ベースで発現変動遺伝子を抽出するアルゴリズムは限られていた。本研究の目的は、フーリエ変換を用いた擬時間ベースの発現変動遺伝子検出アルゴリズムを開発である。

擬時間軸における発現変動遺伝子検出アルゴリズムの開発のために以下の研究を行った。
(1) アルゴリズムの実装と高速化を行った。並列化やメモリ管理の最適化によって市販のコンピューターで解析できるレベルのスピードを達成した。
(2) シミュレーションデータを用いて性能比較を行った。今後、別のシナリオでの比較も行う必要はあるものの、今回比較した多くの条件で既存手法をアウトパフォームした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

実装はすでに完了しており、いくつかのシナリオで既存手法をアウトパフォームしたことを確認している。

今後の研究の推進方策

プログラムの高速化をした後にパッケージとして公開する。同時に引き続きシミュレーションデータでの性能比較を行い、実データの解析を行なっていく。

次年度使用額が生じた理由

コロナの影響で出張が制限されていたため。今後は学会等もオンサイトで開催されると考えられ、また研究を加速するために計算資源の追加購入も検討する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Bioinformatics approaches for unveiling virus-host interactions2023

    • 著者名/発表者名
      Iuchi Hitoshi、Kawasaki Junna、Kubo Kento、Fukunaga Tsukasa、Hokao Koki、Yokoyama Gentaro、Ichinose Akiko、Suga Kanta、Hamada Michiaki
    • 雑誌名

      Computational and Structural Biotechnology Journal

      巻: 21 ページ: 1774~1784

    • DOI

      10.1016/j.csbj.2023.02.044

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] The Lomb-Scargle Periodogram-Based Algorithm to Detect Differentially Expressed Genes Along Pseudotime2023

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Iuchi, Michiaki Hamada
    • 学会等名
      BIOINFORMATICS 2023
    • 国際学会
  • [学会発表] Fast Fourier transform-based detection of differentially expressed genes associated with pseudotime in scRNA-seq2022

    • 著者名/発表者名
      Hitoshi Iuchi, Michiaki Hamada
    • 学会等名
      第23回日本RNA学会年会

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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