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2022 年度 研究成果報告書

タイトジャンクションのターンオーバー機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15089
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分44010:細胞生物学関連
研究機関九州大学

研究代表者

重富 健太  九州大学, 理学研究院, 助教 (90878240)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードtight junction / cholesterol / ZO / claudin
研究成果の概要

タイトジャンクションの形成には、claudinを裏打ちするZOタンパク質が必要であるとこれまで、広く受け入れられてきた。しかし、私はZOタンパク質の欠損により、タイトジャンクションを消失した細胞においても、プロテアソーム阻害剤を作用させることで、タイトジャンクションの形成が誘導されることを見出した。これは、タイトジャンクションの形成には、ZOタンパク質以外の要素が存在することを示唆している。さらなる解析を行ったところ、ZOタンパク質はコレステロールを集積させ、そのコレステロールに富んだ膜領域にclaudinが集積し、タイトジャンクションを形成するという機構を解明した。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

タイトジャンクションの形成には、他の細胞接着構造での解析を基にした類推から、裏打ちタンパク質であるZOタンパク質とclaudinの結合が必須であると考えられてきた。しかし、本研究によって、ZOタンパク質との結合は必須ではなく、ZOタンパク質がコレステロールを集積させ、コレステロールに富んだ膜領域にclaudinが集積し、タイトジャンクションの形成に至るという、他の細胞接着構造とは異なる形成機構を有していることを明らかにした点は学術的に大きな意義があると考える。

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公開日: 2024-01-30  

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