研究課題
若手研究
ホヤの幼生の神経系はわずか231個(中枢神経系は177個、末梢神経系は54個)と少数の細胞から構成されている。そのため、神経系に存在する全ての神経細胞の分化機構を単一細胞レベルで解明することが可能である。本研究課題は、申請者らが行ってきた個体丸ごとの単一細胞トランスクリプトームデータを利用することにより、ホヤ幼生の神経系に存在する神経細胞のうち、尾部に存在する双極型感覚神経細胞の分化機構を解明することを目指して研究を行った。
発生生物学
本研究では、わずか231個の神経細胞から構成されるホヤの神経系をモデルとして、神経細胞の分化機構、特に尾部に存在する双極性感覚神経細胞の分化機構を解明することに成功した。また、この研究成果をもとに双極性感覚神経細胞を人為的に作り出すことにも成功している。今後は、この研究成果をもとにヒトにおいて任意の神経細胞の分化を誘導する技術の開発につなげていきたい。