サリチル酸応答性の遺伝子発現調節機構を明らかにするために、NPR1-SNI1複合体の解析を行った。免疫沈降法などにより、NPR1とSNI1はリプレッサーWRKY転写因子を介して複合体を形成しうることを示した。SNI1-WRKYの乖離がSA応答性遺伝子の発現に重要であることを確かめるために、SNI1-WRKYの相互作用を特異的に解離させる低分子化合物を、タンパク質相互作用を指標としたケミカルスクリーニング(5020化合物)によって同定した。本研究成果は、基礎研究のみならず農業利用上も重要な形質であるため、その波及効果は大きいと考えられる。
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