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2023 年度 研究成果報告書

陸棲カニ類の半月周性繁殖リズムを制御する分子基盤の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15163
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分45040:生態学および環境学関連
研究機関金沢大学 (2022-2023)
新潟大学 (2021)

研究代表者

豊田 賢治  金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 特任助教 (00757370)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードアカテガニ / 月周期繁殖リズム / 眼柄
研究成果の概要

アカテガニの日本海側集団の繁殖リズムの再調査とオスの繁殖リズムの有無を調べることを目的に、佐渡島において毎晩一定の時間内に出現した個体を全て捕獲し、雌雄の割合と抱卵の有無を記録した。その結果、佐渡島集団も太平洋側と同様に月周性を示すこと、そのリズムには明瞭な雌雄差があることを見出した。
本種の月周繁殖リズムの創出機構の解明を目指し、眼柄をターゲットにRP-HPLCとRNAseqから候補因子選抜を実施した。その結果、RP-HPLCから新月・満月特異的に検出されるペプチドホルモンを、RNAseqから別の内分泌経路に関する遺伝子群が新月・満月をピークにする約2週間周期の発現動態を示すことを見出した。

自由記述の分野

生理生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでアカテガニに見られる月周繁殖リズムは潮汐差の乏しい日本海側個体群では観察されないと考えられてきた。しかし、本研究によって、佐渡島個体群では満月と新月にピークを有する明確な月周繁殖リズムを示すこと、さらにそのリズムには明確な雌雄差があることを初めて示した。本研究成果は、従来の定説を覆すものであると同時に、アカテガニの繁殖に関わる行動リズムに明瞭な雌雄差があることを世界で初めて示した。

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公開日: 2025-01-30  

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