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2023 年度 研究成果報告書

神経性セロイドリポフスチン症の原因遺伝子欠損に基づくオートファジー新規役割の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15198
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分46020:神経形態学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

山口 隼司  順天堂大学, 大学院医学研究科, 助教 (30875282)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワードカテプシンD / オートファジー / p62
研究成果の概要

神経性セロイドリポフスチン症(NCL)の病態の中ではオートファジーが深く関わることが報告されてきたが、その詳細は未だ明らかとなっていない。本研究課題では、NCLモデルマウスの一種であるカテプシンD(CTSD)欠損マウスを用いて、膜が変性した異常なリソソームが選択的オートファジーによって処理される可能性を示した。また、オートファジー機能不全CTSD欠損マウスを作成したところ、処理できない異常なリソソームは細胞内に形成されるp62 Bodyの中に集積されることを明らかにした。これらは、生体内でのリソソームの変性過程/処理機構を理解する上で重要な結果であり、より詳細なNCLの病態理解につながる。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

リソソームは細胞内の不要物質を分解する重要なオルガネラであり、リソソーム蓄積症をはじめ多くの疾患に関与する。近年、リソソーム自身も損傷を受けた際に選択的オートファジーの標的になることが示されているが、生体内における詳細な機構は未だ多くはわかっていない。CTSD欠損マウス神経細胞内では上記の現象が散見され、生体内におけるリソソームの損傷や修復を理解する上で重要なモデルとなることが分かった。また、NCL病態内で見られる異常リソソームは膜の変性が生じた後にp62やNBR1を介した選択的オートファジーによって処理される可能性を示した。

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公開日: 2025-01-30  

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