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2021 年度 実施状況報告書

精密制御クロスカップリングを駆使した生物活性海洋天然物の革新的合成戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21K15219
研究機関東北大学

研究代表者

梅原 厚志  東北大学, 生命科学研究科, 助教 (40847018)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードクロスカップリング / ケトン合成 / 全合成 / 海洋天然物 / ニッケル触媒
研究実績の概要

イリジマシドはマウスマクロファージ細胞RAW264において破骨細胞のマーカーである骨型酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRAP)活性を抑制することが報告されており、骨粗鬆症治療薬のリード化合物として期待できる。ポルチミンは強力かつ低毒性でアポトーシス誘導作用を有しており、ケミカルバイオロジー研究の有用なツールとして期待できる。本課題では、独自の戦略に基づいて生理活性海洋天然物イリジマシドおよびポルチミンの全合成を達成する。
イリジマシドの合成においては、まず三つのフラグメントの合成を達成した。さらに一度目のケトンカップリングを行って50%の収率で右側フラグメントと中央フラグメントの連結に成功した。さらに10工程の変換を行って二度目のケトンカップリングの基質の合成に成功した。初年度の進捗状況としては順調と言える。
ポルチミンの合成では、分子内Diels-Alder反応を行ってシクロヘキセン環を構築し、続いてラクトンのα位をヒドロキシメチル化して第四級不斉炭素中心を高いジアステレオ選択性で構築した。こちらの進捗状況も初年度としては順調と言える。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

イリジマシドの合成においては、まず三つのフラグメントの合成を達成した。さらに一度目のケトンカップリングを行って50%の収率で右側フラグメントと中央フラグメントの連結に成功した。さらに10工程の変換を行って二度目のケトンカップリングの基質の合成に成功した。初年度の進捗状況としては順調と言える。
ポルチミンの合成では、分子内Diels-Alder反応を行ってシクロヘキセン環を構築し、続いてラクトンのα位をヒドロキシメチル化して第四級不斉炭素中心を高いジアステレオ選択性で構築した。こちらの進捗状況も初年度としては順調と言える。

今後の研究の推進方策

イリジマシドの合成においては、二度目のケトンカップリングを行ってマクロリド部分の合成を達成する。次に糖部分を合成してグリコシル化を行う。
ポルチミンの合成では、シクロヘキセン部分構造の誘導化を行って、カップリング体の合成を行う。その後、カップリングを行い合成を進める予定である。

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公開日: 2022-12-28  

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