研究課題
若手研究
ポリオール骨格は多くの生物活性分子、医薬品、機能性材料に頻出する重要構造である。この骨格構築に関しては歴史的に多くの手法が開発されてきたが、反応効率、工程数や原子効率が課題になることが多く理想的な合成法は未だ存在しない。申請者は入手容易な単純アルケンを求核剤とし、水酸基の保護基を必要としないアルデヒドへの連続触媒的アリル化反応によって効率的な1,3ポリオール合成につながることを発見した。
薬学
本研究成果では1,3ポリオール合成を無保護にて行う炭素伸長法を開発した。これは今までに前例がなく学術的に価値がある。これにより余計な工程数やごみの排出を抑え、医薬品や生物活性分子の迅速合成が可能になることが予想される。ひいては新規医薬シーズの発見や合成コストの低下による薬価削減につながるものだと考えている。