これまでの我々の研究結果からtopotecanおよびSN-38はRPL15に結合することが判明しているため、E3ユビキチンリガーゼに結合する低分子であるPomalidomideとSN-38をリンカーにより結合させることでRPL15をユビキチン化依存的に分解するSN38-PROTACを作成した。SN38-PROTACはSN-38よりも100倍以上細胞毒性が低いが、がん細胞からのDAMP放出を介して樹状細胞のcGAS-STINGシグナルを活性化する機能をSN-38と同様に保持している。また担がんマウスモデルにおいてSN38-PROTACは抗PD-1抗体の抗腫瘍効果を増強させることを明らかにした。
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