ALDH1遺伝子をsiRNAで発現抑制したC57BL/6JマウスにCYを投与、7日後の肝臓組織を電子顕微鏡で観察した。肝臓実質細胞内にlamellar体を含む小型の脂肪滴が認められ、小葉間胆管の萎縮、類洞壁細胞内にlamellar体を含む脂肪滴が観察された。 肝臓中のlamellar体の蓄積を特徴とするリン脂質貯蔵障害である薬剤性脂質異常症(PL)のバイオマーカーであるDi-docosahexaenoyl (C22:6)-bis(monoacylglycerol)phosphate (BMP)の測定を行ったが上昇は見られず、CYにより生じたリン脂質は通常の典型的なPLとは異なることが示唆された。
|