研究課題/領域番号 |
21K15260
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 宮崎大学 (2022-2023) 徳島大学 (2021) |
研究代表者 |
山本 清威 宮崎大学, 医学部, 助教 (20866553)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 血管透過性 / Rap1 / VE-cadherin |
研究成果の概要 |
血管内皮特異的Rap1欠損 (Rap1iEC-KO)マウスの肺動脈を用いてホールマウント蛍光免疫染色を行った結果、Rap1がKOされたことにより内皮細胞における細胞間接着部に沿ったactin繊維の消失と、stress fiberの形成によるVE-cadherin接着の崩壊が認められた。加えて、LPS誘発性急性肺障害モデルマウスに対して007を投与したところ、LPS投与により亢進した肺における血管透過性が抑制された。以上により、Rap1による血管透過性制御機構はin vivoでも機能しており、Rap1シグナルを活性化することで炎症などによる血管透過性の過剰亢進を抑制できることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
病態解析学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、Rap1による血管透過性制御機構はin vivoでも機能しており、その制御機構の破綻は血管透過性の過剰亢進により致死性の肺水腫を引き起こすが、Rap1シグナルを活性化することで炎症などによる血管透過性の過剰亢進を抑制できることが明らかとなった。今後、Rap1による血管透過性制御機構をさらに詳細に解析することで、血管透過性異常が関与する疾病の新規治療法の開発が期待できる。
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