Caco-2細胞は医薬品の代謝に中心的な役割を果たす薬物代謝酵素であるCYP3A4やUGT1A1がほとんど発現しておらず、薬物代謝を評価できないことが問題となっている。本研究ではゲノム編集技術を用いてCaco-2細胞にCYP3A4およびUGT1A1を高発現させることで上記問題の解決を試みた。ゲノム編集したCaco-2細胞におけるCYP3A4およびUGT1A1活性は、野生型Caco-2細胞と比べ極めて高い値を示した。以上の結果より、ゲノム編集技術を用いて、CYP3A4・UGT1A1安定発現Caco-2細胞を作製することに成功した。
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