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2023 年度 研究成果報告書

細胞外トラップの消化管炎症における役割解明

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15276
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分47040:薬理学関連
研究機関京都薬科大学

研究代表者

安田 浩之  京都薬科大学, 薬学部, 助教 (40780284)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード細胞外トラップ / 消化管炎症 / IBD / PADI2 / PADI4
研究成果の概要

本研究は、IBDをはじめとする消化管炎症において、NETsやMETsの病態への関与とその誘導機構をPADI2とPADI4に着目して明らかにすることを目的とした。TNBS誘起大腸炎またはDSS誘起大腸炎ではNETsおよびMETsが誘導され、特にTNBS誘起大腸炎においてはPADI4を介したNETsがその病態形成に関与することが明らかとなった。対照的に、DSS誘起大腸炎ではPADI2およびPADI4KOマウスで病態が悪化した。以上の結果から、IBDにおいてPADI2およびPADI4KOは細胞外トラップ依存的に、または非依存的に病態形成に関与すると考えられる。

自由記述の分野

薬理系薬学

研究成果の学術的意義や社会的意義

以前より、様々な疾患において細胞外トラップの関与が示唆されてきたが、IBDなどの消化管炎症に細胞外トラップが関与するか検討した研究は少なく、NETsとMETsの誘導比較という観点から検討した研究はない。本研究では、消化管炎症において細胞外トラップが免疫応答の一端に関与することを明らかにした。このとき、細胞外トラップ依存的な病態形成だけでなく、PADI2とPADI4を介した細胞外トラップ非依存的な経路によってIBDの病態が進行する可能性があるという結果も得られ、より詳細な病態形成機構の解明に向けた重要な情報を提供できたと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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