COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2は2019年12月に発生以降,変異を繰り返し,現在に至るまで世界的な猛威を振るい続けている.本研究課題ではウイルス膜タンパク質であるSARS-CoV-2 スパイクタンパク質(Sタンパク質)のプロセシングを抑制する生薬エキスの探索を行った。Sタンパク質に存在するFurin認識配列(FCS)の切断活性化を標的として、130種の生薬エキスを用いてin vitroによるスクリーニングやmRNA発現解析を実施し、ジャショウシやOstholeを始めとしたFCS開裂抑制作用を有する生薬や化合物を同定した。
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