LC/ESI-MS/MSにGirard試薬Pとそのアイソトポログである2H5-Girard試薬Pによる誘導体化を組み合わせ,培養細胞が産生するアロプレグナノロン (AP) 量の薬剤処理の有無による差を解析する方法を開発した.isotope-coded derivatizationを基盤とするラット脳内APの高感度かつ信頼性に優れるLC/ESI-MS/MS定量法の開発した. これらの開発した方法を用い,デュロキセチン,ダポキセチン,プロプラのロールによる脳内AP生合成促進作用を初めて見出し,脳内APレベル上昇がこれらの薬物の抗不安作用に関与する可能性が示された.
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