研究課題/領域番号 |
21K15306
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
安永 峻也 愛知学院大学, 薬学部, 助教 (10827760)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 乾式コーティング / 加熱溶融混錬 |
研究実績の概要 |
モデル薬物としてアセトアミノフェン、水溶性高分子としてポリビニルアルコール(PVA)、を用いて、3Dプリンタ用フィラメント製造装置にて加熱溶融混錬を実施し、薬物含有核粒子を調製した。コーティング剤については、アクリル系ラテックス(EA:アクリル酸エチル/MMA:メタクリル酸メチル)の組成を変えて合成し、凍結乾燥した粉末を用いた。自製の振動攪拌型乾式微粒子コーティング装置にて、核粒子とコーティング剤を混合し、核粒子周囲に機械的にコーティング剤を衝突させて、溶媒を使用せずにコーティングを実施した。加熱溶融混錬の温度や混錬時間を変えることで核粒子物性が変化し、投入したコーティング剤のうち核粒子へ付着した割合(コーティング効率)が変化することを見出した。この原因について実験を重ね、発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
加熱溶融混錬後の核粒子の物性がコーティング効率に影響を及ぼすことが判明し、再実験の必要が生じたため、若干計画に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
核粒子の物性評価を並行して行い、条件を整えて再実験を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨今の医薬品供給不足問題でモデル薬物の入手が困難になったため。 次年度は帯電測定装置とモデル薬物の代替を探索し、購入する。
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