研究課題
若手研究
近年、生物工学の分野では、細胞が3次元的な地形を感知し、応答することが明らかになりつつある。一方で、生体内においても同様の応答が存在するのか、またそれが組織や器官の形成・機能にどのような影響を及ぼすのかは、十分に解明されていない。本研究では、血管周皮細胞が血管分岐部に局在する現象に注目し、3次元地形への細胞応答が関与している可能性を示した。細胞分布の定量解析、数理モデリング、in vitroおよびin vivoでのタイムラプスイメージングを統合したアプローチにより、この可能性を明らかにした。
数理生物学・発生生物学・細胞生物学
本研究では、生体内における細胞の3次元地形応答という視点から血管周皮細胞の局在機構を調べた。これまでin vitroで論じられてきた3次元地形応答を生体内でも生じうる現象として示した点に意義があり、これは形態形成や組織構築の理解に新たな知見をもたらす。また、将来的には、細胞が周囲の環境の幾何学的性質に応答するという性質は、再生医療やバイオマテリアル設計においても活用できる可能性がある。