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2023 年度 実施状況報告書

女性骨盤の手術における神経・機能温存のランドマークの解剖学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K15335
研究機関自治医科大学

研究代表者

近澤 研郎  自治医科大学, 医学部, 学内准教授 (90772989)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード広汎子宮全摘術 / 骨盤神経叢 / 解剖学 / 神経温存 / Denovilliers筋膜
研究実績の概要

女性の骨盤神経叢から臓器への枝葉、Denovilliers筋膜により、腹側は膀胱・子宮腟上部に、背側は腟下部・直腸に分けられることがわかった。Denovilliers筋膜が神経を分けるランドマークとして応用できることがわかった。
広汎子宮全摘術で温存すべき膀胱神経は,Denonvilliers筋膜のすぐ腹側のものであり、3コースに分かれることを、Gynecol Oncol. 2024 Jan 24;184:1-7.に発表した。

また、解剖の過程で派生的に膀胱下腹筋膜が骨盤外側のリンパ節を区画することがわかり、そのことを応用したENbloc郭清に関する手術テクニックが確立された。血管損傷を避けることのできる、リンパ節の取り残しを予防することができる、閉鎖神経損傷を避けることのできる有用な方法であり、Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 2021 Nov:266:7-8. doi: 10.1016/j.ejogrb.2021.09.002.に発表した。

神経のコース分類から、実際の手術法について、解剖から臨床への提言ができそうであり、それに関しては手術動画を交えた動画論文、Surgeon's cornerとして論文を作成する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

目標としていた研究計画通りに結果が出て、論文を1本出版することができた。

今後の研究の推進方策

Denovilliers筋膜の外側の解剖を行い、そちらの視点からのコース分類が可能かを検討する。

次年度使用額が生じた理由

4万円強が余ったため、ハードディスクや消耗品の購入に充てる予定である。
解剖検体の写真は高解像度であり、手術動画も高解像度であるため、それらのストレージが必要だからである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] Denonvilliers' fascia as a potential nerve-course marker for the female urinary bladder2024

    • 著者名/発表者名
      Kenro Chikazawa, Satoru Muro, Kumiko Yamaguchi, Ken Imai, Tomoyuki Kuwata, Ryo Konno, Keiichi Akita
    • 雑誌名

      Gynecol Oncol .

      巻: 24 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1016/j.ygyno.2024.01.025.

    • 査読あり
  • [学会発表] 膀胱子宮靱帯後層切断時の腟側腔開放と,骨盤神経叢膀胱枝温存の工夫2023

    • 著者名/発表者名
      近澤研郎、今井賢、一井直樹、桑田知之、今野良
    • 学会等名
      第65回日本婦人科腫瘍学会学術講演会
    • 招待講演

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公開日: 2024-12-25  

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