細胞外の力学刺激は細胞の増殖・分化を制御する一方で、細胞は適切な細胞外環境を維持する。YAPはこの恒常性維持機構において中心的役割を担い、YAPメカノホメオスタシスが提唱されている。しかし、細胞外の力学刺激がどうYAPに伝達されるかの詳細は不明である。これまでに、YAPとARHGAP11Aがネガティブフィードバックを形成することを明らかにしてきた。しかし、ARHGAP11Aの細胞内局在制御機構は不明な点が多い。本研究では、ARHGAP11Aは細胞外環境の硬さを感知してその細胞内局在を変化させることでHippo経路とメカノセンサーである1次繊毛を介してYAPを負に制御することを明らかにした。
|