TGFB1発現 が淡明細胞型腎細胞癌(ccRCC)の免疫微小環境への影響を調べるために、 158例の腫瘍組織と12例の正常組織に関する組織マイクアレイを作成し。TGFB1発現と臨床病理学的特徴との関連性を調査した。得られた結果は下記のとおり。1.正常組織に比較して腫瘍組織のTGFB1シグナルは高かった。2.グレードが高い腫瘍では、 TGFB1発現レベル が高かった。3.TGFB1高発現群はTGFB1低発現群よりも無再発生存期間が短かった。4.転移巣は原発巣に比較して優位にTGFB1発現が高かった。5.微小環境におけるリンパ組織形成を示す症例は、TGFB1発現が高かった。
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