研究課題/領域番号 |
21K15408
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
辻川 華子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30528170)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 肝細胞癌 / サブクラス分類 / NASH/NAFLD |
研究実績の概要 |
本研究では①NASHの組織学的診断の標準化、②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討を目的としている。本年度は①NASHの組織学的診断の標準化に関し、因子の定性的評価並びにデジタル画像解析を用いた定量的評価に向け、バーチャルスライド化した非腫瘍切除肝組織を用い、画像解析用ラベリングを行った。当教室の技術員の指導を受け、深層学習を使用したセマンティック セグメンテーションを行っている最中である。また②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討に関し、NASH関連肝細胞癌の抽出にも取り組んでおり、免疫組織学的サブクラス分類と合わせての検討を行っている。肝生検後に分子標的治療や免疫治療の行われた検体を用いた後ろ向き検討に関しても症例数を増やして検討を行っている最中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
バーチャルスライド化した非腫瘍切除肝組織を用いた画像解析用ラベリング、症例数の追加に時間を有している。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、①NASHの組織学的診断の標準化、②NASH関連肝細胞癌の病理学的特性・悪性度の検討を目的とし、取り組む。画像解析用ラベリングや解析に際しては、当教室の技術員の指導を得る。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍で実際に現地開催される学会が少なく、また解析に際して初年度に購入予定であった解析ソフトやパソコン購入を次年度以降に繰り越したため。
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