反応性関節炎(ReA)はサルモネラなどによる消化管感染などの後に発症する無菌性関節炎として知られているが,その病態メカニズムは不明で明確な診断基準はなく,治療についても定まっていない.本研究の目的は,新規ReAモデルマウスを作成し,病態メカニズムを解明するとともに,診断に有用なバイオマーカーを同定することであった. 本研究の具体的な成果は,①慢性炎症モデルマウス(F759マウス)を用い,新規ReAモデルマウスの作成に成功したこと,②サルモネラ経口感染後の血清エクソソームがReAを引き起こすことを示したこと,③そのエクソソームを精査し,ReAの診断に有用なバイオマーカーの同定に迫ったことである.
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