中枢神経原発性悪性リンパ腫(PCNSL)の90%は抗腫瘍薬の効果が期待されるびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に分類されるが、腫瘍が頭蓋内に限局するため多くの抗腫瘍薬は血液脳関門を通過できず、使用することができない。そのため一般的なびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫に比べて予後が悪いことが知られている。また、浸潤性の高い腫瘍のため外科的切除も適応とならないことから研究試料も少なく、国内外における基礎研究が滞っている。 本研究ではこのPCNSLの周囲の微小環境に着目し、PDXマウスおよびCASTINを用いたin silico解析により相互作用を検討した。
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