• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

レトロマー複合体を基軸とした赤痢アメーバの病原因子輸送機構の解明

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K15426
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分49040:寄生虫学関連
研究機関東京大学

研究代表者

渡邊 菜月  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (00883323)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード赤痢アメーバ / レトロマー / Vps35
研究成果の概要

赤痢アメーバで多様化したレトロマー構成因子の機能解明を目指した本研究により、いくつかの構成因子特異的機能が明らかとなった。特筆すべきは、Vps35-1がレトロマーの貪食胞への動員を制御していること、Vps35-2が病原因子である分泌されたシステインプロテアーゼの活性を制御していることが明らかになったことである。また、それぞれの構成因子が異なるレトロマーのコア複合体を形成し、異なるコア複合体同士で二から四量体を形成していることである。本研究により、レトロマーの高度に複雑な複合体の構成とその異なる機能の一旦、特にVps35-1, Vps35-2が明らかとなった。

自由記述の分野

分子寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

レトロマーはパーキンソン病やアルツハイマー病の原因遺伝子であるVps35を含む複合体だが、レトロマー構成因子のisotypeの違いによる役割の違いは未だよく明らかになっていない。本研究により、レトロマー構成因子のそれぞれのisotypeによる異なる働きの一端が明らかとなったことはレトロマーの機能を明らかにするために重要である。
これを軸として、他のisotypeの機能や複合体の形成様式が明らかとなれば、赤痢アメーバのみならず、哺乳類における上記の疾病の原因解明と新規治療方法の発見に繋がことが期待される。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi