研究課題
若手研究
本研究は肺炎球菌がどのように伝播し、地域に流行を引き起こすかを明らかにするために、本邦において沖縄県でのみ頻繁に検出される肺炎球菌の一クローンの全ゲノム情報を用いて解析したものである。本研究では肺炎球菌19A-ST320という、2000年代以降に全世界で流行した多剤耐性肺炎球菌クローンを解析した。解析の結果、沖縄県で検出される同クローン株は米国より2000年以前に流行し、その結果2010年以降に沖縄県で流行をきたした可能性が示唆された。
臨床微生物学
本研究は、高齢者の市中肺炎の最も主要な起炎菌の一つである肺炎球菌が海外から流入し、時間経過の後に地域流行を引き起こすことを提案するものである。