• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実施状況報告書

コリスチン抗菌作用の増強に着目した多剤耐性グラム陰性菌の新規抗菌治療

研究課題

研究課題/領域番号 21K15440
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

平林 亜希  国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (00801911)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワードコリスチン / 細胞外膜タンパク / グラム陰性菌
研究実績の概要

コリスチンは多剤耐性のグラム陰性菌による感染症治療薬の“最後の切り札”として使用される薬剤であるが、副作用として腎機能障害や神経障害が報告されており、慎重な投与が求められる。近年、伝達性プラスミドを介したコリスチン耐性遺伝子mcrが検出されており、コリスチン耐性菌による感染症の新たな治療法の確立が急務である。申請者は、コリスチン耐性大腸菌に対し低用量コリスチンと併用効果のある薬剤をFDA既承認薬ライブラリーの中からスクリーニングし併用効果をもつ薬剤を同定し(既承認薬Aを含む)、その標的候補としてグラム陰性菌の細胞外膜構成タンパクXを同定している。本研究では細胞外膜タンパクXに着目し、当該薬剤の併用効果について分子メカニズムの解明を行う。また、同機序による他化合物の探索や国内外から収集した多剤耐性菌への併用効果の評価を行い、多剤耐性グラム陰性菌全般に有効な新たな抗菌治療の開発を目指す。
2023年度は、大腸菌実験株と既承認薬Aに自然耐性化した大腸菌株を用いて既承認薬Aやその類似体とコリスチンや他の抗菌薬との併用効果についてチェッカーボードアッセイを用いて評価した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究目的・研究実施計画に従って順調に研究を遂行することができたから。

今後の研究の推進方策

引き続き、研究計画に従って研究を進める。

次年度使用額が生じた理由

2023年度は新型コロナウイルスの流行の影響で、各種学会への現地参加が困難であったことから旅費分等で次年度使用額が生じることとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Genomic Epidemiological Analysis of Antimicrobial-Resistant Bacteria with Nanopore Sequencing2023

    • 著者名/発表者名
      Suzuki Masato、Hashimoto Yusuke、Hirabayashi Aki、Yahara Koji、Yoshida Mitsunori、Fukano Hanako、Hoshino Yoshihiko、Shibayama Keigo、Tomita Haruyoshi
    • 雑誌名

      Methods Mol Biol.

      巻: 2632 ページ: 227~246

    • DOI

      10.1007/978-1-0716-2996-3_16

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi