Arf1/Arf6二重欠損CD4+T細胞(Arf-KO細胞)の、TCR刺激に伴う細胞死の原因解明に取り組んだ。ナイーブArf-KO T細胞の代謝はコントロールと差がない一方で、活性化Arf-KO T細胞では酸化的リン酸化が亢進していた。ラパマイシンによりArf-KO細胞の細胞死が抑制されたことから、代謝バランスの異常が細胞死の原因であると示唆された。IL-21の存在下ではArf-KO細胞の生存が維持されており、実際Th1型・Th2型それぞれの免疫誘導時のリンパ節におけるTfhの生存は維持されていた。さらに感染実験から、Arf-KOマウスはある程度の生体防御能を有していることが明らかとなった。
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