• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

オルガノイドを用いたGAPPSにおける発癌機序の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 21K15551
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関徳島大学

研究代表者

三井 康裕  徳島大学, 病院, 特任助教 (80792366)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワードGAPPS / 発癌機序 / オルガノイド
研究成果の概要

GAPPSと診断された計7家系,16名を被検者とした.年齢中央値は43.5歳(18-84),男:女=7:9,担癌患者は8名であり,病期はI期:3名,Ⅱ期:1名,Ⅳ期:4名であった.14例においてAPC遺伝子exon1Bに変異を認めた.背景粘膜,異形成,癌を用いた遺伝子プロファイリングでは遺伝子A,B,Cの関与が示唆された.特に遺伝子Aでは組織ごとに多彩な遺伝子変異が生じており,発癌経路に関与していると考えられた.また,癌細胞には背景粘膜に認めない染色体異常があり,発癌に関与していると考えられた.各組織のオルガノイド樹立を実施しており,培地に必要な因子の同定を行った.

自由記述の分野

消化器内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

GAPPSの病態および臨床指針は全世界的に未確立であり,その発癌機序の解明は治療方針の策定において重要な貢献をもたらす.遺伝子プロファイリングの解析により発癌に関与するドライバー遺伝子の候補が挙がり,これに基づいた治療薬開発につながるものと考えられる.また,発癌機序が多彩であることが判明しており,GAPPS関連胃癌における予後不良因子である可能性がある.染色体異常に関しては未報告であり,今後の核酸医薬品や遺伝子関連治療薬の開発にも重要な知見をもたらした.GAPPSは希少疾患ゆえ,病態解析を行うことが困難とされているが,オルガノイド樹立により候補薬剤ごとの網羅的解析を十分に行うことが期待される.

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi