EGFR遺伝子変異腺がんにはEGFR阻害剤が著効するが、一度効いても必ず耐性を獲得してしまう。本研究ではCRISPR-Cas9ゲノム編集技術を薬剤耐性研究に応用した。ゲノム編集で様々な融合遺伝子モデルを作成し薬剤耐性機序として機能することを確認した。融合遺伝子による耐性を克服する治療薬を見出し、さらにその治療法に対してがんが様々な遺伝子増幅を獲得することを見つけた (Kobayashi et al. Nature Communications 2022)。これらは今後融合遺伝子・遺伝子増幅に関する研究を継続する上での有用なモデル・基盤データとなる。
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