現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、電界非対称イオンモビリティスペクトロメトリー液体クロマトグラフィー質量分析装置(LC-FAIMS-MS/MS)を導入したため、体液プロテオーム解析プロトコルの最適化を中心に研究を進めた。その結果、2,000個超の体液微量タンパク質、1,000個超の免疫グロブリン結合タンパク質が同定定量できるようになり、世界最高深度の体液タンパク質プロファイリングが可能になった。また、膵癌手術例30例からの腹腔洗浄液を収集した。そのうち2例について腹膜播種再発、6例について多臓器転移再発が確認されている。対照として、胃癌手術例119例、大腸癌手術例203例からも腹腔洗浄液を収集した。
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