研究課題
マウス由来のニューロンとミクログリアをMACSにより磁気分離した後、単層あるいはハイドロゲル内で培養し、oxygen-glucose deprivation(OGD)による障害モデルを作成した。OGDで再現性のあるニューロン、ミクログリアの障害モデルが確立できず、LPSによる活性化型ミクログリアモデルを採用した。Lentivirus vectorを用いてGFP遺伝子を導入した数ロットの臍帯由来間葉系細胞(UC-MSC)と共培養を行った。生細胞タイムラプスイメージング装置により24時間共培養の観察、動線の追跡を行った。UC-MSCの動線に関しては有意ではなく、活性化型ミクログリアと単層培養で被覆する様子が観察された。細胞の形態変化に関して、細胞骨格を司るF-Actinを染色することでミクログリアの非活性化型(軸索突起状)/活性化型(アメーバ状)の形態変化を評価した。活性化ミクログリアの炎症性サイトカイン、NFκB pathwayがUC-MSCとの共培養により有意に低下し、低下した貪食能やアクチンダイナミクスがUC-MSC共培養により改善することを証明した。またこれら現象のメカニズムとしてPI3K/Akt-RhoGTPase pathwayの活性化が寄与していることを証明した。ミクログリアの活性化に関して脱分極を観察したがLPS活性化後のUC-MSC共培養群とコントロールで有意差はみられなかった。
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