本研究では早期大腸がんの新しいバイオマーカー候補のmiRNA(特にmiR-452-5p)を同定した。学術的意義として、大腸がんの発症・進行のメカニズムを理解することができ、さらなるがん研究に貢献する可能性がある。また、miR-452-5pが細胞の増殖や上皮間葉転換に関わる鍵となる分子である可能性が示唆されており、がんの進行と関連するシグナル経路を明らかにすることで、新たな治療法開発の糸口となる可能性がある。社会的意義として、早期大腸がんのバイオマーカーの同定は、早期診断や治療戦略の改善つながり、患者の治療成績を向上、医療費を削減つながる可能性がある。
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