研究成果の概要 |
メスマウス(C57BL/6JJmsSlc, 20週齢)において、卵巣摘出+血管炎症により大動脈瘤形成が亢進し、E2補充によって抑制された。E2がIL-6, IL-βなどの炎症性サイトカインの抑制を介して血管炎症を抑制し、大動脈瘤形成を抑制することが示唆された。腹腔マクロファージ及びマウスマクロファージ様細胞RAW264.7細胞を用いた検討では、LPS刺激に対してE2は抑制的に働くことが示された。 筋肉では、卵巣摘出+血管炎症によりヒラメ筋重量が減少し(腓腹筋量は不変)、握力が低下(持久力は不変)した。いずれもE2補充により回復し、一部の筋肉・筋機能においてE2は炎症抑制的に働くことが示唆された。
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