パーキンソン病は罹患者数の多い進行性の神経難病であるが、病気の進行自体を抑える効果がある、確立された治療法は現時点では存在していない。本研究は、再生誘導効果を持つペプチド(アミノ酸の短い鎖)というユニークな特性をもつ治療薬候補の有効性や作用を、種類の異なる複数のパーキンソン病マウスモデルを用いて検証した。期待される有効性が示された場合は、新たなパーキンソン病治療薬として期待されるため、開発を継続し進めることで将来的に病気の進行を抑える治療薬として医療や社会に還元できると考える。また作用機序の解明は、脳の状態や働きを保つ仕組みを理解する一助になると考えるため学術的意義も高い。
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