miR-145は間葉系幹細胞由来の細胞から産生される。ニューロンやグリアなどがそれらの細胞に含まれるため、中枢神経由来のエクソソーム内に含まれるmiR-145の産生源はニューロンやグリアであると想定される。miR-145の主な機能としては血管平滑筋細胞の調節が挙げられ、血管内皮細胞へのダメージを軽減する役割を有すると報告されている。また、miR-145はマクロファージによる炎症を抑えることも報告されており、miR-145はMS再発時において中枢神経系に保護的に作用している可能性がある。近年の核酸医薬開発技術の発展に伴い、将来的にmiR-145による治療応用が期待できる。
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