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2022 年度 研究成果報告書

エクソソームmiRNAを用いた多発性硬化症の血液脳関門破綻バイオマーカーの開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15690
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52020:神経内科学関連
研究機関千葉大学

研究代表者

枡田 大生  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (10722936)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
キーワード多発性硬化症 / miRNA
研究成果の概要

ミトコンドリア機能と関連が報告されているmiR-34a、miR-145、miR-146aを再発期の多発性硬化症(MS)10名、健常人8名の血清を用いて測定した。MSの再発時血清では健常人に比しmiR-145の⊿Ct値が有意に低下していた。さらに、そのMS患者10名においてMS患者の臨床的重症度の相関を調べた結果、再発6か月後の重症度とmiR-145の⊿Ct値が正の相関を示す傾向にあった。すなわち、miR-145の発現が高いと6か月後の重症度が低い傾向にあることを意味し、miR-145がMS再発時に保護的に機能している可能性があることを示唆する結果を得た。

自由記述の分野

脳神経内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

miR-145は間葉系幹細胞由来の細胞から産生される。ニューロンやグリアなどがそれらの細胞に含まれるため、中枢神経由来のエクソソーム内に含まれるmiR-145の産生源はニューロンやグリアであると想定される。miR-145の主な機能としては血管平滑筋細胞の調節が挙げられ、血管内皮細胞へのダメージを軽減する役割を有すると報告されている。また、miR-145はマクロファージによる炎症を抑えることも報告されており、miR-145はMS再発時において中枢神経系に保護的に作用している可能性がある。近年の核酸医薬開発技術の発展に伴い、将来的にmiR-145による治療応用が期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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