東京ティーンコホート(TTC)に参加した思春期児童は精神病理学的/行動学的問題に基づき5群に分類された。これに基づきTTCから抽出した縦断的唾液122サンプルにおけるCpG3/4のDNAメチル化率を測定し、CpG部位と性別で標準化した主成分スコアに対し線形混合モデル解析を行なった。結果、いずれの解析においても注意欠陥・多動や行為問題の症状を特徴とする外在化群に属する男性は非影響群の男性に比べて有意に低メチル化率を示し、思春期におけるSLC6A4の低メチル化と外在化特性の関連性が示唆された。また、ADHD_GWASによるPRSはpn-TTC検体の行為問題や注意欠陥・多動と有意な関連を示した。
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