本研究の実施で、より強固なエビデンスが得られた「若年自殺リスクにおけるテロメア異常短縮・エピゲノム年齢異常老齢化・NK細胞異常増加」といったエピゲノムデータ由来の知見は、ケア介入によって可逆的な性質を有するものであり、また既に世界的に市販・流通しているアレイで容易に取得できる。本内容を引き続き大規模かつ経時的なデータで追試していくことで、「若年者の自殺リスクによる生物学的変化は、介入によって回復させることできる」というポジティブな科学的根拠に基づいて、新たなリスクマーカーパッケージやケアコンテンツ開発・創薬をスムーズに目指すことができる可能性がある。
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