研究課題/領域番号 |
21K15717
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
片山 奈理子 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (30528568)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | うつ病 / 反芻思考 / functional MRI |
研究実績の概要 |
うつ病の慢性化や再燃・再発のリスクとなる残遺症状で問題となる重要 な症状の一つは、繰り返すネガティブな考え込み(反芻思考:ルミネーション)である。し かし、その反芻思考の脳神経学的メカニズムは未解明である。本研究はうつ病群と健常群を比べて反芻思考課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活動の違いを明らかにし、反芻思考中の脳神経活動ネットワークとそれに関連する心理 的評価指標の探索を行い、反芻思考とうつ病の病態との関連性を本質的に検討する。うつ病群と健常群を比べて反芻思考プロセス課題を用いてfunctional MRIを行った時の脳 神経活動の違いを明らかにする。うつ病の慢性化や再燃・再発のリスク因子である反芻思考 の神経学的基盤を明らかにする。 うつ病の被験者を24名、健常者を24名リクルートする計画であったが、当該年度で各群22名登録を行った(2022年4月22日現在)。91.6%の達成率であり、順調に進展していると考える。評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像データを収集・データ入力を順次行っている。 今後も目標各群30名までのリクルートおよび登録を行っていく。データ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を行い、論文化を進めていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
うつ病の被験者を24名、健常者を24名リクルートする計画であったが、当該年度で各群22名登録を行った(2022年4月22日現在)。91.6%の達成率であり、順調に進展していると考える。 評価時に臨床評価及び反芻思考関連課題を用いたtask-fMRIと安静時のresting-fMRIを行い、さらに被験者情報や臨床評価、神経心理検査、行動データと画像データを収集・データ入力を順次行っている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も目標各群30名までのリクルートおよび登録を行っていく。データ収集の完了、データセットの入力完了、データクリーニングを行い、臨床症状および脳画像解析を行い、論文化を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
リクルートおよび登録のためMRI撮像費用および謝金が引き続き必要である。また、研究遂行補助業務のための人件費、論文校正費用等も必要と考える。 当該年度は、新型コロナウイルス感染症の流行のため雇用が進まず、海外および国内の学会等の旅費の使用もなかったが、次年度は人件費と旅費を使用する予定である。
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