研究課題
コロナの影響が依然として強い一年でありASDとADHDの間の診断の意義について脳画像を用いた先行研究のシステマティックレビューおよびメタ解析を中心に進めた。また、コロナ禍であることを利用して、ASDおよびADHDの当事者に対するパンデミックの心理的・社会的影響を評価した。ASD・ADHD当事者への心理的・社会的影響については、米国・イタリア・カナダ・韓国の共同研究者らが作成したCoronavirus Health and Impact Survey Initiative (CRISIS) Adapted For Autism and Related neurodevelopmental conditions (AFAR)という指標を利用した。本邦では慶應義塾大学・国立成育医療研究センターおよび小石川病院と連携しデータを収集した。解析の結果、日本の当事者においてはこだわりの程度が強いほどマスクをつけたときにコミュニケーションが取りにくいことがわかった。国内のデータはBMC psychiatry誌に国際連携の結果はMolecular Autism誌に掲載された。脳画像を用いたASD・ADHD当事者の先行研究の解析については、DTIおよびtask fMRIの両方を実施した。DTI研究は主に英国の研究者と共同研究を行い論文化・投稿となった。現在はリバイズを投稿したところである。また、task fMRIについては英国・ドイツ・米国の研究者らと論文化を行い、投稿し現在査読中である。
2: おおむね順調に進展している
データ取得は終了し、先行研究の総括を実施した上で我々が取得したデータの論文化を進めている。
現在投稿中の論文を発表まで進める。またオリジナルのデータについては解析・論文かを進める予定である。
コロナ禍のため人を雇ってデータ収集することがなかったため。また、論文掲載が次年度となったため。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (4件)
Molecular Autism
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