研究成果の概要 |
DNMT1,DNMT3aという遺伝子の発現量について統合失調症と健常対照群との比較を行った。その結果、健常群と比較して、未治療統合失調症群や慢性期統合失調症群ではDNMT1,DNMT3aの遺伝子発現量は共に有意に上昇していた。 次に、血漿ホモシステイン、血清葉酸、血清ビタミンB6のそれぞれの数値とDNMT遺伝子の発現量の関連を検討した。その結果、統合失調症群ではDNMT3aと葉酸に有意な相関が観察された。これらの結果は統合失調症におけるDNAメチル化の関与を支持するものと考えられた。
|