本研究では、統合失調症と因果関係の明確なDf(16)A+/-マウスおよびSetd1a+/-マウスに加え、KMTアイソフォームに関する神経発達障害の単一遺伝子疾患マウスモデルKmt2c+/-マウスおよびKmt2e+/-マウスを使用した各種行動実験や、これらのマウスの前頭前野細胞から得たサンプル用いて、異なる発達段階におけるトランスクリプトーム解析、メタボローム解析、プロテオーム解析などのマルチオミクス解析の実施を目指した。その結果、それぞれのマウスラインに特徴的な行動異常が観察され、また、それぞれのマウスライン、および異なる発達ステージにおいて複数の異なる遺伝子が変動していることを見出した。
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