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2023 年度 研究成果報告書

統合失調症の認知機能障害を引き起こす分子機構解明と新規治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 21K15741
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分52030:精神神経科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

福田 茉由  筑波大学, プレシジョン・メディスン開発研究センター, 研究員 (60894798)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
キーワード統合失調症 / 22q11.2欠失症候群 / 認知機能障害
研究成果の概要

本研究では、統合失調症と因果関係の明確なDf(16)A+/-マウスおよびSetd1a+/-マウスに加え、KMTアイソフォームに関する神経発達障害の単一遺伝子疾患マウスモデルKmt2c+/-マウスおよびKmt2e+/-マウスを使用した各種行動実験や、これらのマウスの前頭前野細胞から得たサンプル用いて、異なる発達段階におけるトランスクリプトーム解析、メタボローム解析、プロテオーム解析などのマルチオミクス解析の実施を目指した。その結果、それぞれのマウスラインに特徴的な行動異常が観察され、また、それぞれのマウスライン、および異なる発達ステージにおいて複数の異なる遺伝子が変動していることを見出した。

自由記述の分野

神経科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

統合失調症における認知機能障害はこの疾患の本質であり、長期の治療によっても耐性を示し、患者の社会生活及び社会復帰を拒む。認知機能障害の核となる作業記憶の障害は、推論や認識、意思決定等に深刻な影響を与え、日常生活に重大な支障を来たすため、患者本人、家族、地域社会における経済的、社会的負担も大きい。認知機能障害に対する薬剤の開発は、統一病態生理の不在と複雑な遺伝学的構造により依然として困難であり、革新的な治療法の創出が求められている。本研究の成果が、新規治療法・治療薬の開発の基礎となり、将来的に患者本人、および家族の負担軽減に繋がることが期待される

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公開日: 2025-01-30  

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