Choreinとの相互作用が確認されたタンパク質はmyosin VIと相互作用し細胞内カルシウムイオン制御に関わっており、オートファジーとの関連が報告されている。RNAiによってVPS13A遺伝子をノックダウン(VPS13A-KD)したHEK293細胞ではML-SA1刺激によりカルシウム濃度が上昇した。これらからオートファージー障害によるカルシウム濃度上昇が有棘赤血球舞踏病の分子病態の一つである可能性が示唆された。また、細胞飢餓状態においてVPS13A-KD細胞の脂肪輸送障害やβ酸化障害を認め、ChAcの分子病態には、脂肪酸が動員されるプロセスであるリポファジーの障害の存在が示唆された。
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