研究成果の概要 |
本研究ではラットを用いて視床下核への高頻度刺激が強迫観念に与える影響を評価した。正常ラットに定位脳手術を施し、恐怖文脈条件付け課題中にSTNに高頻度刺激(130Hz, 60μs, 0.9-1.0mA, 15秒)を行った刺激群、電極を挿入したのみであるLesioning群、コントロール群の3群に分けて比較した。恐怖反応の変化(Freezing time, Startle response)をデジタルソフトウェアで測定し、Kruskal-Wallisテストを用いて分析したが、3群間で統計学的な有意差は認められなかった。これにより、左側STN刺激が強迫行動に与える影響は限定的であることが示された。
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