研究課題/領域番号 |
21K15757
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
原田 太以佑 北海道大学, 医学研究院, 特任助教 (30796959)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 |
研究実績の概要 |
①正常個体およびADモデルマウス・ラットの経時的な鉄定量解析[2021-2022年度]:疾患モデル動物の脳内鉄沈着解析のために、本年度では最適な撮像条件や解析条件の確立が重要である。そのためにMRI撮像およびQSMの再構成条件について検討を行っているが、実験動物の脳という対象物が小さい場合に解析領域の自動抽出が困難であり、手動で解析領域を決定して再構成をするアルゴリズムを構築している。撮像条件および解析条件に関しては、周囲の空気などによる位相の変動から影響を受けたアーチファクトが強く認められており、できる限りアーチファクトを小さくし、定量解析が可能な撮像条件の探索を行っている。マウスによる撮像条件や解析条件が決定でき次第、疾患モデル動物とwild typeの定量的な評価を行えるように縦断的な撮像および計測を開始していく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウィルス感染に伴う動物実験の許可申請に時間がかかり、疾患モデルラットの入手が想定していた購入先から入手できないことがわかったため、現在疾患モデルマウスによる検討にするため、動物実験の申請を再度行っている段階である。現時点ではwild typeのラットを用いた撮像条件の検討を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
wild typeのマウスによる撮像条件および再構成条件の検討が終わり次第、アルツハイマーの疾患モデルマウスを用いた撮像および検討を開始する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
動物実験実施の承認が遅延したことと、予定されていた実験動物の購入が見直しとなったため、本年度で予定されていた金額の使用に至らなかったため、次年度に予定されていた実験で使用する額を移動させた。
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