研究課題/領域番号 |
21K15764
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野橋 智美 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00886319)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 免疫チェックポイント阻害薬 / 疲弊化 / PET / 分子イメージング / Tim-3 |
研究実績の概要 |
本年度はMC38細胞株による腫瘍作成において、IVISにて観察できるようにMC38細胞株をluciferaseに導入するステップにて大きく時間を要した。luciferaseを導入されたMC38細胞株は日本国内では販売されておらず、海外から購入となると非常に高額となり、さらに大臣申請が必要と判断されている。したがって本学の遺伝子組換え実験申請システムより実験の申請・変更を実施し、ウイルス・ベクターを購入し、P2実験室の利用開始手続きを経て導入を試みた。しかしMOIの調整、抗生剤での選択など、度重なる作成の試みにもかかわらず、導入に失敗が続いており、研究は滞っている。また、Zr-89の合成について、非常に高額かつ被曝も多いため、合成の回数は限定的となっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
luciferase導入MC38細胞株の作成に難渋しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は再度MC38-lucの作成に挑戦する。また、昨年度実施した治療レジメンにてPD-1+CpG 2回ずつ投与のプロトコルにてSDとなる可能性が期待されるため、このマウスモデルにてイメージングが可能かを検討する。さらに、Zr標識ではなくIn標識のTim-3 SPECTイメージングも検討の対象とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
検討中の細胞株の生成に難渋しているため。次年度は治療レジメンを固定させ、分子イメージングにつなげる方針で使用を検討している。
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