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2023 年度 実施状況報告書

高空間・高時間分解能ダイナミックMRIによる新しい膀胱癌深達度診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K15765
研究機関神戸大学

研究代表者

上野 嘉子  神戸大学, 医学部附属病院, 特命講師 (50625134)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
キーワード膀胱癌 / MRI / ダイナミックMRI / 造影
研究実績の概要

初期検討として以下内容の検討を行い、成果を第83回日本医学放射線学会総会で発表した。


【目的】膀胱の3DダイナミックT1WI(DCE-MRI)において、ゴールデンアングルラジアルスパースパラレル(GRASP)シーケンスと従来のカルテシアンシーケンス(Cartesian)の有用性を比較検討する。【症例と方法】2016年5月から2022年9月に膀胱癌ステージングのため3T装置でDCE-MRIを受けた42人を対象に、GRASPとCartesianの影響を後ろ向きに評価。患者数(n=21)と筋層浸潤膀胱癌(MIBC=7)は各グループで一致。画像品質、動きによるアーティファクトの有無、ストリークアーティファクトの有無、腫瘍の識別性を5点リッカート尺度で評価し、SNRとCNRも測定。評価は放射線診断専門医が行った。これらのデータはマン・ホイットニーU検定で比較。また、膀胱腫瘍は5点Vesical Imaging-Reporting and Data System(VIRADS)スコアで評価し、ROC分析とAUCでMIBCの診断性能を検証した。【結果】GRASPではCartesianと比べて、画像品質(中央値:5対4, P=0.0001)、動きのアーティファクトの有無(5対4, P<0.0001)、腫瘍の識別性(5対4, P=0.0001)、SNR(31.3対16.7, P=0.0001)が有意に良好であった。AUCもGRASPが0.91で、Cartesianの0.88より高かった。
【結論】GRASPは膀胱DCE-MRIの画像品質を向上させ、MIBCのVIRADSによる診断性能にも良好な影響を与える可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

inclusion criteriaに相応しない症例が何例かあるため

今後の研究の推進方策

症例数、検討項目を増やした本解析に向けて、統計学的精度を高めるため、引き続き症例収集を行う

次年度使用額が生じた理由

次年度は国際学会での発表を視野に入れて計上している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Investigation of the usefulness of the Golden-angle RAdial Sparse Parallel (GRASP) method in the diagnosis of muscle-invasive bladder cancer : A Preliminary study2024

    • 著者名/発表者名
      Yoshiko Ueno, Keitaro Sofue, Shintaro Horii, Ryuji Shimada, Naoya Ebisu, Kentaro Nishiuchi, Izumi Imaoka, Takamichi Murakami
    • 学会等名
      第83回日本医学放射線学会

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公開日: 2024-12-25  

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