VMATプランの複雑さを軽減する手法として、米国Varian社の治療計画装置より(Aperture Shape Controller: ASC)という機能が搭載された。ASCは照射野を形成するMLCの位置変化を抑え、プランの複雑さを軽減するという機能である。しかしASC機能が必ずしも計算値と実測値の乖離を軽減するとは限らない。本研究における最適化手法はQA予測システムに基づき、計算値と実測値の乖離を少なくかつ複雑さを軽減するものであり、国内外の何れにおいても未だ報告はない。将来的にはQA結果を見越しプランを修正する効率的な最適化手法として、高精度放射線治療の発展と普及に大いに貢献すると考える。
|