研究課題/領域番号 |
21K15785
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
川口 直人 愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (40837259)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 遅延造影 / PET / 心サルコイドーシス |
研究実績の概要 |
本研究を行うために院内の倫理委員会に「遅延造影CTを併用したFDG-PET/CT検査による心サルコイドーシスの診断と治療効果に関する研究」を前向き研究として登録した。心臓MRI検査で心サルコイドーシスが疑われた患者または、全身サルコイドーシスのある患者で心病変の合併が疑われる患者において、心臓用FDG-PET/CT で心筋の活動性炎症を評価する患者を対象としている。研究のデザインは通常の心臓PET/CT検査に遅延造影CTを併用した介入研究。 心臓PET/CT検査は、当院で通常行われている全身CT撮影と長時間絶食下での心臓用FDG収集を行う。それに加えて、全身の造影CTと心電図同期を加えた心筋の遅延造影CTを撮像する。心筋のFDG集積と遅延造影CTのFusion画像を作成し、心筋の活動性炎症部位と線維化病変を判定する。心臓MRI画像があればその遅延造影領域と比較を行う。心筋の活動性炎症と判定され、ステロイドが導入された後に、経過観察のPET検査を行う場合には、同様のプロトコールで撮像し、心筋部位ごとの治療効果判定を行う。 当院の核医学を担当する医師や放射線技師とミーティングを行い、撮像プロトコールや画像作成方法を確認し、問題なく実行可能な状況である。現在は臨床内において他科と連携して、対象患者の選定と検査を行っている段階である。今後も対象となる患者に対して検査を行い、その結果をまとめていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の倫理委員会の承認が遅れたため。
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今後の研究の推進方策 |
現在、適応となる患者を集めているところである。今後も臨床科の先生と協力して行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍において学会出張が出来なかった事、検査数が少ない事が影響した。現在、前向き研究は順調に進んでおり、検査のための薬剤購入や出張研究費に使用していく。
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